紅葉1

〜4月8日〜

今日から私は中学生だ。

憧れていた制服を着て学校へ行く。

知ってる子はだれもいない中学校、

私は新しい人生のスタートだと思った

私はいま自分の名前を探すのに必死だ

クラスの数は5、頑張れば

見つかるはずだ

紅葉「痛っ…‼︎」

足を誰かに踏まれた。

人が多すぎてだれが踏んだのかは

わからなかった。

?「大丈夫ですか?」

そこには髪がボサボサでアホ毛が

たった男の子が目を丸くして

私の顔を見ていた。

紅葉「だ、大丈夫…。」

?「たてますか?」

紅葉「た、たてる…」

?「あの秋風さんですか?」

紅葉「はい。」

銀杏「やっぱり!僕1年2組の

相原銀杏(あいはら いちょう)

出席番号1番で秋風さんが

2番だからもしかしてと思ってね〜」

紅葉「そうなんだ…」

銀杏「あ!僕思わずタメ口に

なっちゃった!

ごめんなさい!」

紅葉「いいよ。同じ学年だし。

よろしくね 相原さん」

銀杏「銀杏でいいよ〜こっちこそ

よろしく!秋風さん!」

紅葉「それなら私のことは

紅葉(くれは)って呼んで!」

銀杏「紅葉…いい名前だね…!」

紅葉「そう…かな?ありがとう」

銀杏「あ!僕達秋の葉の名前だね!」

紅葉「あ、ほんとだ。」

銀杏「仲良くやっていけそうだね〜♪」

そう言って私に優しく笑った。

私はその笑顔に見とれていた

銀杏「そろそろ教室行こっか!」

紅葉「うん。あ…」

銀杏「どうしたの?」

紅葉「な、なんでもない…」

さっき踏まれたところが

まだ痛かった。

銀杏「来て。」

紅葉「え?」

銀杏は私と手を引っ張った

そして保健室についた。

紅葉「ここ教室じゃないよ?」

銀杏「手当てしてもらおう」

紅葉「え!?大丈夫だよ!そんな!」

銀杏「だめ!僕が納得いかない!」

そして保健の先生に

私は手当てしてもらった。

それから2人で教室に向かった。

銀杏「遅れてすみません!

友達が怪我をしてしまって!」

紅葉「ご、ごめんなさい」

先生「秋風紅葉と相原銀杏ね。

これからは気をつけなさい。

あとで詳しく話すけど

ベル着とか

時間には間に合うように。

もう中学生なんですから。

じゃ、自分の席について」

銀杏「はーい!」

そして先生の話が少しあり終わると

入学式が始まった。入学式は退屈で

あくびをたくさんした。

小さな声で誰かが私の名前を呼んだ。

銀杏だった。

銀杏「紅葉!紅葉!部活どうするの?」

紅葉「まだ決めてないけど美術部とか

楽そうな部活かな。」

銀杏「じゃあ僕も美術部にする!」

紅葉「え!?運動部とかじゃなくていいの?」

銀杏「うん!僕運動苦手だからね〜」

紅葉「ふーん。でも文化部なら、

吹奏楽部とか科学部もあるよ?」

銀杏「吹奏楽はかなりきつそうだし

科学部と美術部で迷ってたけど

どうせなら紅葉と

一緒がいいから!」

私は少し照れた。

そして2人で小学校の頃の話とか

中学生での目標とかいろんな話をした

銀杏と話していたら長い入学式は

すぐに終わった気がした。


5月になった

クラスにはグループができた。

私は未だに銀杏しか友達がいない。

でも銀杏にはたくさんの友達ができた

そのせいで話す機会は減ってしまった

それでも銀杏は積極的に話しかけてくれた。部活の時はずっと一緒だ。

銀杏がいなくなったらきっと私は

部活をやめていたと思う。

私は銀杏が好きだ。大好きだ。

周囲のみんなは付き合っていると

思っているらしい。噂も流れている。

正直周囲からそう思われていると

とても嬉しい。幸せだ。

私は授業中でも銀杏のことを

考えるようになった

私は心から銀杏を愛している

そして

銀杏も私を心から愛しているはずだ。

私たちは両思いなのだ。

私は銀杏とずっと一緒にいたい。

ずっとずっと

ずっと、ずっと、ずっと

ずっと、ずっと、ずっと、ずっと。


小説 紅葉 1 END

紅葉 2 につづく

×

非ログインユーザーとして返信する