地下の住人スイ 2話

地下の住人スイ


第2話「商品大好きイセマ」

地上への階段を登るには

地上へなにをしに行くかを階段の持ち主に

言わなければならない。

「そこの君なにをしに行くんだい?」

スイ「商売です。」

「じゃ、500円」

スイ「はい」

500円を渡すと階段の持ち主は

ニヤニヤしていた。

気持ち悪くて私は睨みつけた。

「なに見てるさっさと通れ」

背中を押され、私は階段を登った

階段は3個ある。それぞれ50段ぐらいある。階段の持ち主は階段によって変わる

そして値段も違う。上へ行くほど高くなる。

さっき通った一個目の階段は500円

二個目の階段は1000円

三個目の階段は2000円

往復で7000円だ。通るだけなのに

とても高い。だが文句を言っては通してもらえないのだ。

階段を登り終えると地上についた。

地上に行くのは1週間ぶりだ。

スイ「地上の空気はやっぱり最高だな。」

私はそう呟くと少し歩いて

噴水がある広場で作った

アクセサリーなどを売り始めた。

私が作るものは割と売れる。

そして広場に来て30分ぐらい経った。

商品は1500円のペンダントが5個ほど売れた。

「あ、スイ!!」

スイ「その声はイセマか?」

イセマ「そうそうイセマだよ!久しぶりだね!」

スイ「あ、また私が作ったやつつけてる」

イセマ「だめ?」

スイ「だめじゃないよ、むしろ嬉しいし」

イセマ「よかった。今日たまたま

階段登ってよかったよー」

スイ「地下3に来れば売ってあげるのに」

イセマ「俺はこの広場で買うのが好きなんだよー、あっこれ欲しい、これも!これも!」

スイ「まとめ買いしても割引しないからね」

イセマ「いーの、いーの!ブレスレットも作り始めたんだねー」

スイ「まぁ…それも買うの?」

イセマ「もちろん!この4つくださーい」

スイ「3500円になりまーす

イセマほんといつもありがとう」

イセマ「スイこそ素敵な商品をいつも

作ってくれてありがとう!

ところで城にある薬の事スイは知ってる?

スイ「薬…?」

イセマ「なんでも治る薬があるらしいよ!」

だから地下のみんなの病気も治るかも…」

スイ「そんな魔法みたいな話があるんだね」

イセマ「まぁ魔法が存在するからね〜」

スイ「イセマの魔法で治せればいいのになぁ」

イセマ「そうだね〜今できる魔法なんか

ろくなもんないよ」

?「スイちゃんこれほしいんだけどいい?」

スイ「トキ姉!」

イセマ「ト、トキさん!」

すると周りがざわざわし始めた。

トキ「2人とも久しぶり〜元気そうで何よりだよ〜」

トキ姉は有名な絵師だ。

そしてかつては地下の住人だった。

今は売れて地上で活躍している。

会うのは一年ぶりだ。

トキ「さっきの薬の話だけどさ、

私の知り合いが作れるかも」

スイ・イセマ「えっ⁉︎」



続く



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