地下の住人スイ 5話

地下の住人スイ




第5話「大事だから」



リイ「スイ!起きて!」

スイ「私もっと寝る…」

リイ「もう昼だよ!!!!!」

スイ「じゃあ、夕方まで寝る…」

リイ「もうっ!イセマくんたち来てるよ?」

スイ「えっ⁉︎」

私はとっさに起きた

リイ「えへへー嘘だよ」

スイ「なんだよ、今ので目が覚めたじゃん」

リイ「いーじゃん」

スイ「よくないよー…」

「コンコン」

誰かが扉をノックする音が聞こえた。

リイ「はーい」

リイは返事をし扉へ向かった。

スイ「まったく…もう一回寝よ…」

リイ「スイー!!」

扉の向こうからリイが大きな声で

私を呼んだ。

スイ「…なに?」

私は仕方なく布団から出て

リイがいる部屋に行った。

リイ「イセマくんたちほんとに来た!!」

スイ「もうそうゆう嘘いいから私寝るよ?」

リイ「嘘じゃないよ!」

ルオ「オオカミ少年的なやつかー?」

イセマ「かもね〜」

スイ「えっ」

私は振り返り扉の方を見た

スイ「イセマとルオ!?」

ルオ「こんにちはなのだー」

スイ「はい、こんにちは何しに来たの?」

イセマ「ラプマさんたちが今日の朝に地下3に来てルオに会いに来たんだ」

ルオ「本当はスイちゃんに会いに家に行ったんだけど寝てたみたいで誰も出なかったらしいのー」

リイ・スイ「あ…」

スイ「リイ起きてなかったのかよ⁉︎」

リイ「今日は二度寝しちゃったの!」

ルオ「まぁそれで代わり僕が話を聞いたのだー」

スイ「なんて言ってた?」

ルオ「昨日調べて分かったのは薬に必要な材料が門の外にあると言うことだって言ってたのだー」

スイ「門ってあの門⁉︎」

私たちが言う門とは地上にある門のことだモンスターや盗賊が出るから中々門の外には誰も出ないのだ。

ルオ「地上で材料を探して見たけど

見つからなかったらしいのだー」

リイ「その材料ってもしかして…」

イセマ「取りに行け…ってことらしい」

リイ「えぇぇ…そんなの無理だよ…

私とスイはまだ14歳なんだよ⁉︎」

スイ「私が行くからリイは待ってて」

リイ「嫌!行かないで!私1人じゃ死んじゃうよ!!!!!」

スイ「私の夢のひとつは地下のみんなを

助けることなの。だから私は小さいことでも助けになりたい。だから私は行く」

リイ「嫌だ」

スイ「ならリイも来ればいいじゃん」

リイ「それも嫌だ!!!!!地上になんか行きたくない!!!!!」

スイ「すぐ戻ってくるから」

イセマ「…」

イセマは目線を私たちがいない方向へ向けた」

スイ「イセマどうしたの?」

イセマ「え!?あ、いやなんでもないよ!」

ルオ「言いたいことがあるなら

正直に言わないとダメなのだー」

イセマ「いや…でも…」

ルオ「なら代わりに僕が言うのだ。

すぐに戻ってはこれない」

イセマ「おいルオ…!」

ルオ「イセマくんが言いたかったかことを言っただけなのだー」

リイ「いくらぐらいかかるの?」

イセマ「…最低一年」

リイ「なにそれ⁉︎なんでそんなにかかるのさ!?」

イセマ「それほど手に入れるのが難しいってことだよ…」

ルオ「ちなみに手に入れようとした者は誰1人行きて帰っては来なかった」

イセマ「いちいち余計なことを…!!!!!」

ルオ「イセマくんは人を傷つけるのを恐れすぎなのだー僕みたいに正直者になれよ」

イセマ「……」

リイ「私認めないから、認めないんだから!!!!!」

スイ「リイ!!!!!」

リイは家から飛び出した

イセマ「スイ、俺はスイが行くなら材料を取りに行くつもりだ。」

スイ「イセマ…」

イセマ「頼りないけど俺は魔法使えるんだぜ!モンスターなんて倒してやる!」

ルオ「僕も2人が行くならついて行くよ

2人より力はあるからねー」

スイ「ルオ…」

2人は私について行くと違ってくれた。

スイ「私はなんとしてでも材料を取りに行く…たとえリイが反対しようとも」

そう2人に言って私はリイを追いかけるように家から出て行った。

私はふと小さい頃の記憶を思い出した

あの時のことを…



続く



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2話↓

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3話↓

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4話↓

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