地下の住人スイ 8話

リイ「そろそろ家に帰らないとスイ心配してるだろうな…ん?んん!?あれは…スイ!?」




第8話「アクアソード」


リイ「スイ!スイ!」

スイ「あれ…リイどうしたの?」

リイ「スイこそどうしたの!?」

スイ「え?」

リイによると私は道端に倒れていたらしい。どうやら私はリイのあとを追いかけて外を出てしばらくしてから倒れてしまったっぽい。

スイ「だからあんなに長く昔のことを…」

リイ「昔のこと?」

スイ「前言った流れ星の話を今のように感じる夢を見たんだ」

リイ「不思議なこともあるもんだねぇ」

スイ「あっ」

リイ「どうしたの?」

スイ「私リイが反対しても地上行くからね!」

リイ「あーもういいよー…私諦めるよ…ただし絶対帰ってきてね?」

スイ「やったぁ!!」

リイ「そうと決まれば旅の準備しなくちゃ!」



リイ「たっだいまー!」

イセマ「あー遅いよ2人ともー」

スイ「えっあんたたちずっとここにいたの⁉︎」

イセマ「だってせっかく地下3に来たんだからスイの作品は眺めておきたいじゃんね?」

スイ「買いはしないのにね」

イセマ「地上限定ですよっ」

リイ「ほらどいたどいた!!」

ルオ「リイちゃんどうしたのだー?」

スイ「なんか旅の準備してくれるらしい」

イセマ「認めてくれたのか⁉︎」

スイ「うん、なんかいきなりあんな感じになってて」

そしてリイは家から色んなものをひっぱり出してきた。

スイ「こんなの家にあったのかよ…」

リイ「すごいでしょー!」

スイ「てか…こんなに持っていけないよ…」

リイ「えーせっかくだから持って行ってよー!あ、あとこれ」

スイ「これは?」

リイ「アクアソードだって!」

スイ「うわっ単純っ!これ水に強い剣とか?」

リイ「美味しそうな名前してるよね〜」

スイ「そーゆーことで言ったんじゃないよ…」

リイ「まぁまぁ!モンスターが現れたらこれでぶった切って!」

スイ「えげつないこと言うなよ…」

リイ「薬草とかも入れとくねー」

イセマ「あ、俺もほしい」

ルオ「僕もー!」

リイ「はいはいー」

リイはすごく楽しそうだった。

私はアクアソードに触れてみた。

スイ「うわっ⁉︎」

私が触れた瞬間剣が水に包まれた

スイ「アクアソードってそーゆことか…」

リイ「すっごいね!」

イセマ「俺も触りたい!」

イセマがアクアソードに触れると包まれていた水はイセマの顔面にかかり水がなくなった。

イセマ「…」

ルオ「あははははーイセマくんビショビショなのだー!」

イセマ「なんだよこれー…」

リイ「これ作ったの私のおばさんなの!」

ルオ「すごいのだー」

リイ「なんかオッドアイの子が持つと水で包まれる仕組みらしいよ!」

スイ「オッドアイ…」

イセマ「地下でオッドアイなのスイぐらいしかいないじゃん…」

リイ「だっておばさんスイ専用に作ったんだもん」

イセマ「マジかっ!」

ルオ「僕もなにか武器欲しいのだー…」

イセマ「ルオはブラシとバケツがあるからまあ大丈夫だろ!」

ルオ「2人ともずるいのだー!スイは生まれつきオッドアイで剣が使えてイセマは小さい頃から魔法教えてもらえて…」

イセマ「なに弱気なこと言ってるんだよー」

スイ「てか私剣使えるかわからないよ…こんな重たいの振り回せない…」

リイ「みてみてー!良いものあったよー!」

イセマ「これは…」

ルオ「果物ナイフなのだー」

スイ「まさかこれで戦わせるつもり…?」

リイ「もちろん!」

スイ「これはルオがかわいそうなんじゃ…」

リイ「スイー果物ナイフをなめすぎー果物ナイフで人殺せるんだよー?」

スイ「不謹慎なこと言わないの!でもモンスターと人間は違うよ?」

リイ「まぁなんとかなる!」

スイ・イセマ「うわぁ…」

ルオ「…」

スイ「ルオ…これで大丈夫?」

ルオ「…」

私はイセマとリイに気まずそうに目を合わせた。

ルオ「大丈夫」

スイ・イセマ「えっ」

リイ「やっぱりそうだよねー!!」

ルオ「僕これがいい!」

スイ・イセマ「マジか」

リイ「よし!じゃあフレイさんのとこ行こうか!」

スイ「えっフレイさんって門番の?」

リイ「そうそう!さっき初めて会って話した!」

スイ「そ、そうなんだ」

イセマ「あの門番さんが地下に来るとはねー」

ルオ「来るとはねー」

リイ「そんな珍しいの?」

スイ「まぁ…ねー」

イセマ「てか最近地上の門番って変わったんだよね?フレイさんのとこ行っても意味ないんじゃ?」

リイ「地上の門番も変わったけど地下の門番も変わったんだよ?」

スイ・イセマ・ルオ「地下の門番!?」


続く


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2話↓

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3話↓

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4話↓

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