地下の住人スイ 11話
第11話「モンスター」
モンスター「!!」
どでかいモンスターは
ルオに気づいた。
ルオ「あはははははは!!」
スイ「ど、どうしよう!?なんかルオ笑ってるし!!」
イセマ「仕方ない…俺たちも!」
イセマが走り出そうとした瞬間
ズシャッと切れる音がして
まわりには緑の血が飛び散った
スイ・イセマ「!?」
ルオ「全然たいしたことないのかー」
スイ「い、今なにが起きたんだ!?」
イセマ「これ…ルオが!?」
私たちの前にいたモンスターは真っ二つに切られた。
スイ「ぐ、グロいね…」
イセマ「あぁ…南無阿弥陀…」
ルオ「2人とも早く行くのだー」
よく平気でいられるな…と私は思ったがルオは毎日これ以上のものを見ているから大丈夫なのだと私は納得した。
スイ(それにしてもモンスターとなると無理だな…)
私たちは引き続き歩き出した。
イセマ「っにしてもさ、ルオ果物ナイフでよくあんなのできたな」
ルオ「ちょっと、この果物ナイフは特殊みたいなのだー」
スイ「特殊?」
ルオ「威力が普通のより強いみたいなのだー」
スイ「へぇ…気をつけないと私たちも切られちゃうかも…」
ルオ「むー!ちゃんと自分で管理してるし勝手に暴れたりしないから大丈夫なのだー!多分ー!」
イセマ「多分って…」
ルオ「ところで僕たちはどこに向かえばいいのだー?」
スイ「しばらく先にあるケキラの森だよ。」
イセマ「え〜となになに…ケキラの森にいるペコルの涙か。ってペコルってなんだ?」
スイ「ケキラの森にいる唯一ドラゴンらしいよ。」
イセマ「ケキラの森以外にいるドラゴンじゃダメなのか?」
スイ「なんか特殊な血が流れてるらしいよ。私もあんまり詳しくないからよくわからないけどね」
ルオ「スイちゃんスイちゃんあとどのくらいでケキラの森につくのだー?」
スイ「えっとね……10km」
イセマ「10km!?はぁ!?俺たち歩きだよね!?」
スイ「が、頑張ろう…」
ルオ「イセマくんファイトなのだー」
イセマ「うぐぐ…ってルオも一緒に歩くだろ!」
こうして私たちはケキラの森に向かってあと10km歩くことになった。
途中様々なモンスターに出会ったが
みんなで協力!…とはいかず
ほとんどルオが倒してかなりスムーズに進め、気づけばケキラの森まであと5kmのとこまで来ていた。
続く