時と雨 1

?「雨やまないね〜」

?「今日私傘忘れたよぉ…」

?「傘貸してあげようか?」

?「でも刹那が濡れちゃうでしょ〜

だから私は大丈夫!!!!!」

刹那「えー…わかった。

気をつけて帰ってね」

?「うん!ありがとうー

ばいばい刹那!」

刹那「ばいばい三希!」

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三希「あちゃー雨ひどくなってきた〜」

私は走って急いで帰ろうとしたその時

三希「あれ?」

私の目の前に大きなお屋敷が立っていた

三希「こんなのさっきまであったっけ?」

三希「ちょっと雨宿りさせてもらおう」

そうして私はドアを開けた

三希「お邪魔しまーす!誰かいますかー?」

返事はない

三希「いない…か」

三希「それにしてもずぶ濡れだ…着替えよ」

私は体操服に着替えた。その時

?「誰かいるの?」

三希「⁉︎」

?「お願い開けて!ここから出して!」

目の前のドアの向こうから声が聞こえた。

三希「あなたは?」

?「お願いだから開けて!!!!!」

声の持ち主は泣き叫んだ。

私はドアを開けようとしたが

三希「あれ?」

開かなかった

なんども開けようとしたけど

開きはしなかった。

?「や、いや、来ないで」

三希「?」

?「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

三希「あの…何かありましたか?」

返事はなかった。

三希「いったい何が…」

しばらくすると赤い液体が

ドアの隙間から流れてきた。

三希「⁉︎」

三希「これは…血…?」

すると足音が聞こえた

私は一気に怖くなった。

三希「だ、誰がいる…の?」

もちろん返事なんてなかった。

足音はどんどん近づいてきた。

私はこのお屋敷から出ようとしたが

鍵がかかって出られなかった。

三希「なんで?いつの間に…」

足音はもうすぐそこまできていた。

三希「や、やめて…ごめんなさい

勝手に入ったことは

謝るから殺さないで…!!!!!」

?「大丈夫ですか?」

私は震えていた

?「怖がらないでください。」

三希「あ、あなたは誰?」

時雨「僕は時雨この屋敷の主人だよ」

そこには肌も髪も真っ白で

綺麗な赤い瞳の少年が立っていた。

三希「時雨…?さっきの人は?」

時雨「さっきの人?僕以外に誰もいないはずだよ。いたとしてもねずみぐらいじゃないかな。」

三希「えっ?」

時雨「ところで君はいったい何しにきたの?泥棒さんかな?

勝手に屋敷に入るなんて…

鍵閉めてたはずだよ?」

三希「え⁉︎鍵あいてたよ⁉︎」

時雨「えっ…?」

三希「雨宿りしたくて

勝手に入ったのごめんなさい」

時雨「いいよ。こんな雨の中無理やり追い出すほど僕は鬼畜じゃないからね」

三希「あの…本当に誰もいなかった?」

時雨「もちろん」

三希「だってそこに血溜まりがあるでしょ…?」

時雨「え…?ないけど」

三希「う、嘘でしょ⁉︎じゃあ私は

何を見てたのよ!」

時雨「落ち着きなよ…」

三希「落ち着いてられないよ…!」

時雨「…」

三希「鍵!閉めたのあなたでしょ!

そのせいであの人は死んだの!!」

時雨「鍵…?このドア?」

三希「そうよ!開けてって叫んでたから開けようとしたけど開かなかった!!!!!」

すると時雨はドアを開けた

時雨「あいてるけど…」

三希「そんなっ…」

時雨「…雨やんだら帰ってね。」

三希「うん…」

そして私は無事家に帰れた。

不思議なことが起きて私はまだ驚いている。でもこれはまだ始まったばかりだったのだ。



時と雨 1 END

時と雨2に続く

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