オカッパちゃん
私は髪型のせいでオカッパちゃんと
呼ばれている。特に嫌ではない。
友達はいないが話しかけて
くれる子はいる。
教室にいると勉強に集中できないから職員室の端でやらせてもらっている。
今回はそんな私の過去のお話です。
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今日も朝からみんなうるさい
よくこんなに叫べるものだ。
私は教室のドアを開けた。すると
教室にいたやつはみんな私を見て
クスクス笑った。
「今日も来た」とか「幽霊」とか
色々言われた。とりあえず私は無視した。
机の上には花と私の写真が置いてあり
らくがきで死ねとかキモいとか
描かれてあり椅子には画鋲がたくさん
あった。画鋲をはがそうとしたけど
接着剤でつけられていて剥がせなかった。
朝の会がはじまった
係「起立、気をつけ、礼」
みんな「おはようございます」
先生「はーいみんなおはようえーと
何してるんだ?座りなさい。」
オカッパ「あ、いやがびょ…」
先生「座りなさい。」
オカッパ「あ、はい。」
チクッとした。
オカッパ「痛っ」
みんな笑った。先生も笑った。
椅子も笑った。私以外が笑った。
何もかも全部、全部、全部が笑った。
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授業中は髪を丸めてとばしてくるやつとか後ろからシャーペンで
刺してくるやつとか色々いたけど
私は気にせず授業を受けていた。
逃げたら負けな気がするから。
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給食の時間はご飯に消しかすを
入れられたり、ごみとかを入れられた
たまに私の給食をひっくり返して
笑う奴もいる。何が面白いのか。
私もあいつらにやれば面白いとか
思ったりするのかなと思って
やってはみたけど面白くはなかった
お腹を殴られて痛いだけだった。
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体育は二人でペアになれって先生が言った。私に友達なんていないから
私一人だけが余った。
体育はバドミントンだった。
バドミントンは一人でやっても
楽しくないってことがよくわかった。
教室に帰ったら制服がなかった。
いつものようにゴミ箱の中にあった。
体育の後はいつも
制服の場所はゴミ箱の中
みんなゴミ箱好きだね。
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そんな毎日を繰り返していたら
まったく知らない先生がきづいた。
いじめとゆうやつに。
その先生は校長に訴えた
すると私をスルーした担任がクビになった。ざまあみろ。と思った。
訴えた先生は私に
気づいてあげれなくてごめんとか
逃げても大丈夫なんだよとか
学校ちゃんと来てえらいねとか
いっぱい私に言ってくれた。
それから私を抱きしめてくれた。
私はそんなに優しくされるのは
久しぶりで涙が溢れた。
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私は二年生になった。
担任は私の大好きな先生になった。
相変わらず友達はいないけれど
話しかけてくれる子ができて私は
前より幸せ者になったのかもしれない
でも確かに言えるのは
去年より学校にいるのが
楽しいということだった。
心の底からそう思えたんだ。
最後までこんなくだらない
私の過去話を読んでくれて
ありがとうございました。
END