紅葉2

前回の続きです。


気づけばもう夏休み

特にやることなんてないから

ずっと宿題をしていた。

\ピンポーン♪/

インターホンが鳴った。

紅葉「はーい」

銀杏「あ、相原銀杏でーす!

紅葉さんいますか?」

紅葉「私だけど?」

銀杏「あ!?紅葉⁉︎いつもと声ちがーう」

紅葉「なっ、うるさいなぁ

今行くから待ってて」

私はドアを開けた

銀杏「お邪魔しまーす!」

紅葉「ちょ、ちょっと⁉︎」

銀杏「うわー!すごい!きれーい!」

紅葉「何勝手に入ってるの…」

銀杏「え?だって今日は紅葉の

家で遊ぶんでしょ?」

紅葉「な、聞いてないよ⁉︎」

銀杏「えー田中に伝えといてって

言ったのに〜!」

紅葉「喋ったことないよ…」

銀杏「じゃあ帰るよ〜」

紅葉「ま、待って!」

銀杏「?」

紅葉「せ、せっかく来たんだから…

その…遊ぼ…?」

銀杏「いいの⁉︎」

紅葉「今日は親いないし…」

銀杏「もしかしてさみしかった?」

私は少し顔を赤くしと頷いた

うちの家におもちゃなんてないから

二人でスマホのアプリで遊んだ。

銀杏「あ!よく考えたら連絡先

交換してないよね!?」

紅葉「あ、忘れてた」

そして連絡先を交換し

銀杏といろんな話をした。

銀杏の笑顔を見ると疲れが一気に

吹き飛んで癒される。

気づいたら6時だったから

銀杏は帰った。

夜私は銀杏が抱いていたクッションを

嗅ぎながら抱きしめ寝た。

この匂いを二度と忘れないために


8月1日

8月になって一気に暑くなった。

そして8月は7月に比べ部活が多かった

でも部活があるたびに銀杏に会える

だから嬉しい。

紅葉「あー今日も疲れたー。」

銀杏「でも楽しいよね!」

紅葉「うーん」

銀杏「紅葉は僕といて楽しい?」

紅葉「え!?そりゃもちろん…」

私は少し照れた。

銀杏「そっか…よかったよ…」

どこか銀杏は切なそうな目をしていた

紅葉「私、本当に銀杏といて楽しいの!ずっと一緒にいたいよ!銀杏のこと

大好きだから!!!!!」

銀杏「…⁉︎」

い、言ってしまった…

銀杏「嬉しいよありがとう紅葉!」

紅葉「う、うん」

銀杏は笑ってくれた。

銀杏「あのね…紅葉」

紅葉「ん?」

銀杏「僕にはね気になる人がいるんだ」

紅葉「気になる…人?」

銀杏「同じクラスの村中美奈ってわかるかな?」

紅葉「う、うん」

銀杏「最近告白?ってやつをされて

最近気になるんだよねーでも僕

恋愛とかわかんないから…

紅葉に相談したくて!

前に紅葉好きな人いるって

言っていたでしょ?」

私はポカーンとしていた

銀杏「紅葉?大丈夫?」

紅葉「え?銀杏はその子が好きなの?」

銀杏「好きってゆうかなんとゆうか

あの子のこと考えるとドキドキするんだ」

紅葉「どうして…」

銀杏「え?」

紅葉「どうして…なの…?」

どうして私じゃないの…?

銀杏は私のことが好き…?あれ…?

そうだよね…?両思いなんだから…

そうだ。

私たちの邪魔をする虫は潰さなきゃ


紅葉 2話 END

3話に続く

さゆりんとオカッパ

私は現役中学生でありながら

アイドルをやっている。

みんなにはさゆりんと

呼ばれチヤホヤされている。

でも友達ができない。

学校に行けないから。

いつもひとりぼっち。

寂しくて、つらい、アイドルなんて

やめてしまいたい。

そんなある日

久しぶりに学校に行った。

?「あ!さゆりんおっはよー!」

誰かはわからないけど

きっとクラスメイト

さゆり「おはよう♪」

?「さゆりん今日もかわいいねー!」

すると他のクラスから

いっぱい人が来た

みんな私を物珍しそうに見た。

?「ずっとファンだったの!握手して!」

?「僕も僕も!」

?「俺もだ!」

やっぱりこうなるこんな学校生活嫌だ

?「あっ!」

私は人混みから逃げた。

「あ!さゆりんだ!」

「なにルカの知り合い?」

ルカ「え!?オカッパちゃん知らないの!?」

オカッパ「知るわけないでしょ」

ルカ「えー!?アイドルの国中さゆりだよ‼︎」

オカッパ「興味ない」

ルカ「これだからオカッパちゃんは…」

オカッパ「別にいいだろ。」

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さゆり「はぁ…はぁ…」

なにしてるんだろ…私…

授業なんかサボっちゃダメだよね…

せめて職員室に行かなきゃ。

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さゆり「あのーここで勉強してもいいですか?」

先生「あーいいぞー」

よしっここなら誰もいない…!

さゆり「ハッ‼︎」

オカッパ「?」

さゆり「い、一緒に勉強させていただいてもいいですか?」

オカッパ「いいけどたしかさゆりん?だっけ?よくわからんがアイドルって

大変そうだな」

さゆり「やっぱり知ってるんですね…」

オカッパ「まぁさっき知ったんだけどね」

さゆり「え!?珍しい!」

オカッパ「まぁアイドル興味ないしなー」

さゆり「あのなんて呼べば…?」

オカッパ「みんなにオカッパちゃん

って呼ばれてるよ自由に呼んで。

あ、ちなみに私チビだけど

一応2年だからね先輩だからね」

さゆり「は、はい!」

私とちゃんとこの人は接してくれる…

なんかとても嬉しい気がするなぁ。

オカッパ「なに?」

さゆり「え!?あ、えっと…あ!

その髪型素敵ですね!」

オカッパ「切りやすいよ」

さゆり「自分で切ってるんですか⁉︎」

オカッパ「まぁ金ないしな。」

さゆり「えっとあとスカートは?」

オカッパ「ひらひらして嫌だから履かない」

さゆり「な、なるほどー」

オカッパ「なんでさっきからちょっとにやけてんの。キモいよ。」

さゆり「なっ⁉︎」

オカッパ「アイドルでもそんな顔するんだなぁ…」

さゆり「いやっこれはその…私

学校でまともに会話できるの先生

ぐらいで生徒はみんなかわいいとか

ファンですとかしか言わなくて…

だからその…嬉しくて」

オカッパ「ふーん。じゃあさゆりんは友達いない寂しいやつなんだな」

さゆり「その言い方はやめてください!」

オカッパ「私の仲間ってわけだな!」

さゆり「え?」

オカッパ「私だれっ一人友達いないよ」

さゆり「えぇ⁉︎先輩可哀想な方ですね…」

オカッパ「おめぇに言われたくねぇよ」

オカッパ「まぁ先生くらいと話せなくて寂しいならいつでも職員室か私のクラスに来なよ。給食と昼休みと体育以外は職員室にいるから喋りにきなよ。」

さゆり「っ…‼︎」

オカッパ「さゆりん面白いから気に入ったー」

オカッパ「ってなんで泣いてるんだよ…」

さゆり「うれじくてぇ…うれじくてぇ…」

オカッパ「アイドルが鼻水なんか垂らしちゃダメだろ〜ほらティッシュ。ふけ」

さゆり「ありがとうございます

ありがとうございます」


そして私は素敵な先輩

オカッパ先輩と出会ったのだ。


さゆり「オカッパ先輩ー!」

オカッパ「ゲッさゆりん」

さゆり「クッキー作ってきたので食べてください!ちなみに生理なので

私の血入れてみました!」

オカッパ「そんなのファンの子にでも渡しなよ…」

さゆり「嫌ですー!先輩のために作ったんですから…!」

オカッパ(もうヤダこの子…)


さゆりんとオカッパ END

紅葉1

〜4月8日〜

今日から私は中学生だ。

憧れていた制服を着て学校へ行く。

知ってる子はだれもいない中学校、

私は新しい人生のスタートだと思った

私はいま自分の名前を探すのに必死だ

クラスの数は5、頑張れば

見つかるはずだ

紅葉「痛っ…‼︎」

足を誰かに踏まれた。

人が多すぎてだれが踏んだのかは

わからなかった。

?「大丈夫ですか?」

そこには髪がボサボサでアホ毛が

たった男の子が目を丸くして

私の顔を見ていた。

紅葉「だ、大丈夫…。」

?「たてますか?」

紅葉「た、たてる…」

?「あの秋風さんですか?」

紅葉「はい。」

銀杏「やっぱり!僕1年2組の

相原銀杏(あいはら いちょう)

出席番号1番で秋風さんが

2番だからもしかしてと思ってね〜」

紅葉「そうなんだ…」

銀杏「あ!僕思わずタメ口に

なっちゃった!

ごめんなさい!」

紅葉「いいよ。同じ学年だし。

よろしくね 相原さん」

銀杏「銀杏でいいよ〜こっちこそ

よろしく!秋風さん!」

紅葉「それなら私のことは

紅葉(くれは)って呼んで!」

銀杏「紅葉…いい名前だね…!」

紅葉「そう…かな?ありがとう」

銀杏「あ!僕達秋の葉の名前だね!」

紅葉「あ、ほんとだ。」

銀杏「仲良くやっていけそうだね〜♪」

そう言って私に優しく笑った。

私はその笑顔に見とれていた

銀杏「そろそろ教室行こっか!」

紅葉「うん。あ…」

銀杏「どうしたの?」

紅葉「な、なんでもない…」

さっき踏まれたところが

まだ痛かった。

銀杏「来て。」

紅葉「え?」

銀杏は私と手を引っ張った

そして保健室についた。

紅葉「ここ教室じゃないよ?」

銀杏「手当てしてもらおう」

紅葉「え!?大丈夫だよ!そんな!」

銀杏「だめ!僕が納得いかない!」

そして保健の先生に

私は手当てしてもらった。

それから2人で教室に向かった。

銀杏「遅れてすみません!

友達が怪我をしてしまって!」

紅葉「ご、ごめんなさい」

先生「秋風紅葉と相原銀杏ね。

これからは気をつけなさい。

あとで詳しく話すけど

ベル着とか

時間には間に合うように。

もう中学生なんですから。

じゃ、自分の席について」

銀杏「はーい!」

そして先生の話が少しあり終わると

入学式が始まった。入学式は退屈で

あくびをたくさんした。

小さな声で誰かが私の名前を呼んだ。

銀杏だった。

銀杏「紅葉!紅葉!部活どうするの?」

紅葉「まだ決めてないけど美術部とか

楽そうな部活かな。」

銀杏「じゃあ僕も美術部にする!」

紅葉「え!?運動部とかじゃなくていいの?」

銀杏「うん!僕運動苦手だからね〜」

紅葉「ふーん。でも文化部なら、

吹奏楽部とか科学部もあるよ?」

銀杏「吹奏楽はかなりきつそうだし

科学部と美術部で迷ってたけど

どうせなら紅葉と

一緒がいいから!」

私は少し照れた。

そして2人で小学校の頃の話とか

中学生での目標とかいろんな話をした

銀杏と話していたら長い入学式は

すぐに終わった気がした。


5月になった

クラスにはグループができた。

私は未だに銀杏しか友達がいない。

でも銀杏にはたくさんの友達ができた

そのせいで話す機会は減ってしまった

それでも銀杏は積極的に話しかけてくれた。部活の時はずっと一緒だ。

銀杏がいなくなったらきっと私は

部活をやめていたと思う。

私は銀杏が好きだ。大好きだ。

周囲のみんなは付き合っていると

思っているらしい。噂も流れている。

正直周囲からそう思われていると

とても嬉しい。幸せだ。

私は授業中でも銀杏のことを

考えるようになった

私は心から銀杏を愛している

そして

銀杏も私を心から愛しているはずだ。

私たちは両思いなのだ。

私は銀杏とずっと一緒にいたい。

ずっとずっと

ずっと、ずっと、ずっと

ずっと、ずっと、ずっと、ずっと。


小説 紅葉 1 END

紅葉 2 につづく