パペットフレンド


「はぁ…。」

「ため息ついてどうしたんだ?カイトく」

カイト「今日もあいつら僕のことバカにするんだ」

「カイトはいつもバカにされてるな」

カイト「ひどいなぁ…でもまぁそうなんだけど…」

「やり返せばいいじゃねぇか」

カイト「そんなの僕にできないよ」

「じゃあこのままでいいのか?」

カイト「うぅ…」

さっきから僕と話しているのは

パペットのクローツ

パペットと話すなんて僕もおかしいと思う。でも僕には友達がクローツしかいないんだ。だから話している。

クローツと出会ったのは小学5年の時。

学校の屋上に落ちていた。

僕はクローツを手にはめた。

カイト「まだ綺麗だ…」

クローツ「当たり前だろ」

カイト「うわあぁぁ⁉︎」

僕は思わず投げてしまった

カイト「な、なんだこれ」

僕は恐る恐るもう一回腕にはめた

クローツ「痛いだろ!てかはめたなら俺で遊んでから外せ!」

カイト「な、なんで話せるの?」

クローツ「俺の声が聞こえるお前がおかしいんだろ」

カイト「僕みんなからおかしいって言われるけど本当におかしくなっちゃったのか…」

クローツ「なにぶつぶつ言ってるんだ?

さっさっと俺と遊べ!」

カイト「嫌だよ。パペットと遊ぶほど僕子供じゃないんだから」

クローツ「小学生はどっからどう見ても子供だろーが」

カイト「あーもう!僕これ以上おかしい子って思われたくないの!話しかけないで!」

クローツ「人間と会話できるのは久しぶりなんだよ、だから話させろよ」

カイト「僕以外に君の声が聞こえる人がいるの?」

クローツ「あぁ、俺を作ったやつの娘だ」

カイト「ふーん、で、なんでここに?」

クローツ「鳥に咥えられここに落とされた」

カイト「ふーん」

クローツ「お前こそなんでここに?屋上だぞ?」

カイト「お前じゃなくて、僕の名前はカイトだよ。屋上は普段立ち入り禁止なんだけど、鍵を先生から盗んだんだ」

クローツ「悪いやつだなぁ」

カイト「このぐらいバレなきゃいいでしょ。君の名前は?」

クローツ「俺の名はクローツ。クローツ様って呼べ」

カイト「なんでパペットを様づけして呼ばなきゃいけないんだよ」

クローツ「なんだと⁉︎さっきからパペットをバカにしやがって!こうしてやる!」

カイト「はぁ?なにしたんだよ?」

クローツ「外せなくしてやった」

カイト「はぁ!?バカか!?なにしてんだよ!!!」

クローツ「まぁ、これからは俺がお前の

パートナーだ!ありがたく思え!ガッハハハ」

カイト「最悪…」


こうして、僕とクローツの生活は始まった



続く?

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