リイの話 1

私は地下に住んでいてひっそりとお母さん、お父さん、お兄ちゃんと暮らしてる

あまり裕福な家庭ではない。

お兄ちゃんと私は毎日仕事に行く。

それでも1時間働いて手に入るのが100円それでも私は幸せだった。お金がなくても幸せだった。そんなある日ポストの中には子供を売らないかと紙が入っていた。

貧乏な家に入れられる紙だ。

私はその紙を見てその場で破り捨てた

その夜私は寝付けなくて喉が渇き冷蔵庫のある部屋へ行こうとした。部屋に行く途中お母さんとお父さんの声が聞こえてきた。


お母さん「あなた、もうお金がないわ…。」

お父さん「やっぱり2人目なんかいらなかったんだよ。」

お母さん「そんなこと言わないでよ…あの子はあの子なりに私たちのために働いてくれてたのよ?」

お父さん「1時間たったの100円じゃないか!!!!!」

お母さん「それは…仕方ないでしょ…」

お父さん「リイを捨てよう」

お母さん「えっ?」

お父さん「マリーヌさんのところにリイを売ろう」

お母さん「な、なに言ってるの!?」

お父さん「あいつは働くより売るほうがいいんだ。お金は多く入るし、あいつが今の仕事をしなくてもいい。いい考えだろう?」

お母さん「…」

私はその場から離れた。喉は乾いたままだったけど、私はベッドに戻った。

そうか、私は捨てられちゃうのか。

もうこの家にはいられないのか。

私はその夜涙がとまらなかった。

次の日私が仕事を終え帰ると

お母さんと黒に覆われた女の人がはなしていた。

女の人「これで契約完了です。旦那様にもお伝えください。」

お母さん「リイをよろしくお願いします。」


リイ「お母さん?」

お母さん「リイ!?」

リイ「ただいま、その人だあれ?」

お母さん「…リイこの方の家でお手伝いしてきてくれる?お母さんじゃできないみたいなの。」

お母さんは嘘をつくと顔にでるから

すぐに私は嘘だってわかった。

リイ「うん!わかった!」

私は笑顔で返事をした。

それから私は女の人についていった。

すごくすごく長い道を歩いた。


リイ「お手伝いってなんですか?」

女の人「本当は気づいてるんでしょ?」

リイ「…なにがですか?」

女の人「あなたは周りから見れば、実の親に捨てられたかわいそうな子」

リイ「ちがう。」


女の人「あなたは今日から、私の娘よ私のことはママって呼ぶのよ」

リイ「…」

私はなにも言えなかった。

ただ涙をこらえながら歩いた。

それからなにも会話せず、ひたすら歩いた。階段をのぼった。

女の人「ついたよ。」

リイ「…」

私の家より大きい家についた。

玄関には青髪のオッドアイの女の子が座っていた。

女の人「ただいま、スイ。」


スイ「おかえりママ。」

女の子は笑顔で女の人のことをママと呼んだ。



続く。

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