さゆりんとオカッパ

私は現役中学生でありながら

アイドルをやっている。

みんなにはさゆりんと

呼ばれチヤホヤされている。

でも友達ができない。

学校に行けないから。

いつもひとりぼっち。

寂しくて、つらい、アイドルなんて

やめてしまいたい。

そんなある日

久しぶりに学校に行った。

?「あ!さゆりんおっはよー!」

誰かはわからないけど

きっとクラスメイト

さゆり「おはよう♪」

?「さゆりん今日もかわいいねー!」

すると他のクラスから

いっぱい人が来た

みんな私を物珍しそうに見た。

?「ずっとファンだったの!握手して!」

?「僕も僕も!」

?「俺もだ!」

やっぱりこうなるこんな学校生活嫌だ

?「あっ!」

私は人混みから逃げた。

「あ!さゆりんだ!」

「なにルカの知り合い?」

ルカ「え!?オカッパちゃん知らないの!?」

オカッパ「知るわけないでしょ」

ルカ「えー!?アイドルの国中さゆりだよ‼︎」

オカッパ「興味ない」

ルカ「これだからオカッパちゃんは…」

オカッパ「別にいいだろ。」

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さゆり「はぁ…はぁ…」

なにしてるんだろ…私…

授業なんかサボっちゃダメだよね…

せめて職員室に行かなきゃ。

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さゆり「あのーここで勉強してもいいですか?」

先生「あーいいぞー」

よしっここなら誰もいない…!

さゆり「ハッ‼︎」

オカッパ「?」

さゆり「い、一緒に勉強させていただいてもいいですか?」

オカッパ「いいけどたしかさゆりん?だっけ?よくわからんがアイドルって

大変そうだな」

さゆり「やっぱり知ってるんですね…」

オカッパ「まぁさっき知ったんだけどね」

さゆり「え!?珍しい!」

オカッパ「まぁアイドル興味ないしなー」

さゆり「あのなんて呼べば…?」

オカッパ「みんなにオカッパちゃん

って呼ばれてるよ自由に呼んで。

あ、ちなみに私チビだけど

一応2年だからね先輩だからね」

さゆり「は、はい!」

私とちゃんとこの人は接してくれる…

なんかとても嬉しい気がするなぁ。

オカッパ「なに?」

さゆり「え!?あ、えっと…あ!

その髪型素敵ですね!」

オカッパ「切りやすいよ」

さゆり「自分で切ってるんですか⁉︎」

オカッパ「まぁ金ないしな。」

さゆり「えっとあとスカートは?」

オカッパ「ひらひらして嫌だから履かない」

さゆり「な、なるほどー」

オカッパ「なんでさっきからちょっとにやけてんの。キモいよ。」

さゆり「なっ⁉︎」

オカッパ「アイドルでもそんな顔するんだなぁ…」

さゆり「いやっこれはその…私

学校でまともに会話できるの先生

ぐらいで生徒はみんなかわいいとか

ファンですとかしか言わなくて…

だからその…嬉しくて」

オカッパ「ふーん。じゃあさゆりんは友達いない寂しいやつなんだな」

さゆり「その言い方はやめてください!」

オカッパ「私の仲間ってわけだな!」

さゆり「え?」

オカッパ「私だれっ一人友達いないよ」

さゆり「えぇ⁉︎先輩可哀想な方ですね…」

オカッパ「おめぇに言われたくねぇよ」

オカッパ「まぁ先生くらいと話せなくて寂しいならいつでも職員室か私のクラスに来なよ。給食と昼休みと体育以外は職員室にいるから喋りにきなよ。」

さゆり「っ…‼︎」

オカッパ「さゆりん面白いから気に入ったー」

オカッパ「ってなんで泣いてるんだよ…」

さゆり「うれじくてぇ…うれじくてぇ…」

オカッパ「アイドルが鼻水なんか垂らしちゃダメだろ〜ほらティッシュ。ふけ」

さゆり「ありがとうございます

ありがとうございます」


そして私は素敵な先輩

オカッパ先輩と出会ったのだ。


さゆり「オカッパ先輩ー!」

オカッパ「ゲッさゆりん」

さゆり「クッキー作ってきたので食べてください!ちなみに生理なので

私の血入れてみました!」

オカッパ「そんなのファンの子にでも渡しなよ…」

さゆり「嫌ですー!先輩のために作ったんですから…!」

オカッパ(もうヤダこの子…)


さゆりんとオカッパ END

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